メトロ☆レンジャー
第1話
「東西線の攻防」
メッセログで構成した1話に、ナレーションなどを加えてわかりやすくしました。
青:トーザイブルー 黄:ユウラクイエロー グレー:怪人べるず
東京メトロ東西線・行徳駅(T-20)。
千葉県市川市にある昭和44年開業のこの駅は、東京への通勤客を多数抱える、まさにベッドタウンの中核である。
早期の快速電車停車が望まれる(現在は通過駅扱い)この駅の改札の前にある「METRO’S カスタード」は、せるながアルバイトをしている店である。
今日、せるなはアルバイトが非番のため、行徳駅界隈を散歩していた。
「んー、今日はいい天気〜…」
軽快に伸びをしながら歩いているうちに、行徳駅の改札に着いた。
「あれ?なんか駅のほうが騒がしい…」
昼間は比較的閑散としている駅だが、何か様子がおかしい…
ホームからの階段を駆け下りる人たち。せるなが駆け寄った。
「何かあったんですか?!」
「ホ、ホームに怪しい人がいて、鉄道公安隊もやられたんです!」
「なんですって!!」
改札を飛び越え(ただ乗り)、ホームへ急ぐせるな!エスカレーターをいっきに登った先には…
「!!」
せるな目の前にいたのは、正体不明の怪しい人。
なにしろ顔をマスクのようなもので隠している。
そして季節ハズレの黒手袋。どっからどう見ても、怪しい…。
「うわ、ホントに怪しい!」
近くに鉄道公安員がいた。せるなが駆け寄る。
「大丈夫ですか!お怪我はありませんか?!」
「はい、なんとか大丈夫です…」
「ここは私に任せて、ここから離れて!」
「あ、あなたは…?」
「いいから、早く!」
せるなの指図で公安員がその場を離れる。
「現れたな!メトロレンジャー!」
「この東西線で悪事は働かせないよ!」
「うぬぅ、やっかいなヤツが現れたわい」
「行くわよ怪しい人!チェンジ!メトロレンジャー!」
せるな、変身!
「トーザイブルー参上!覚悟!怪しい人!」
「怪しい人では無い!べるずだっ!!」
「じゃ、改めて。覚悟!怪人べるず!」
「おのれ…今日はRAK(レッド)が遠征に出て東京にいないから、今日こそはと思ったのに…」
「残念だったわね!」
「うるさい!お前はどうせ金が無いから行かなかったんだろうが!」
「アイタタタタ」
「まぁいい予定変更だ!トーザイブルーめ、今日こそ東西線をオレンジに染めてくれる」
「何を!東西線は青!絶対守るわ!」
「トーヨー・1000系〜!東西線利用者を不快にさせろ!」
「その手は食わないわ!メトロ・放送!」
せるなはロッドをマイクに変形させた!
(単調に)「八千代緑ヶ丘行き発車しますご注意ください」
「おぉ〜しまった 逆方向だった!」
「おのれ 次の快速中野行きでしとめてくれる」
しかしせるなは余裕たっぷり。
「残念だったわね!次の快速は05系じゃな・く・て JRE231系だーっ!」
「むぉぉ、しまったここでK車か!!」
「しかもそれ津田沼行き・・・(苦笑)」
「東西線の戦いならば負けないわよ!」
「おのれ、ならば助っ人を呼ぼう。東葉高速イメージキャラクター・マンナちゃ〜ん!…って、カードだけなのか!(怒」
「隙ありっ!」
:
「#(技発動!えーと・・・技名忘れた_| ̄|○)」
「はっはっはっ どうするトーザイブルー」
「ちょーーーーーっと待ったぁ!」(効果音:シャキーン)
「あ」
そこに現れたのは、やはり金が無くて遠征に行けなかった隼鷹こと、ユウラク・イエロー!
「ユウラクイエロー参上!お前の好きなようにはさせないぞ!」
「なにっ、ここにイエローが現れるとは!」
(効果音:餃子〜餃子〜(餃子売り)
「あぁ〜 うまそうだ〜 すいません 一つください」
「よし、油断している!今のうちだ!メトロ・複々線〜!」
「ついでにメトロ・日大ラッシュ〜!」(東葉さんとの協力技)
「おおお、通学客を確実に早く輸送している〜〜!!」
「こうなったら奥の手だ」
怪人べるずはポケットから何かを差し出した。
「ははははは 5000系を中途半端に色だけ塗ってくれたわ(右側)」
「うおっ、なんだこれは」
「ぎゃーーー!東葉パスネット〜!」
「ははは どうするメトロレンジャー」
「そんなもん、ただ5000系の色変えて東葉に引き渡したただけでしょーが!」
「しまった!東京メトロは5000系の(車両外観の)写真をHPから削除している!!」
「その上5000系を千代田線にまで使いまわしていたか!!!」
「それだけじゃなくて、廃車にして05系のリサイクル部品にもしているんだぞ」
「5000系はいつまでも、姿を変えても私達のシンボルよ!」
「というわけで メトロ・ティラミス!!」(説明:ティラミスとは5000系の内装の通称です)
「ちなみにプリンとレアチーズもあるのだ」(説明:ティラミスに同じく、内装の通称)
「うわぁ〜 甘党にはたまらぬぁい〜」
(効果音:どーん)
2人の連続攻撃で怪人べるずはあえなく戦闘不能に。
「おのれ・・・今日も完敗か・・・仕方ない今日は京葉線で帰るか・・・バス乗り場はどこだ・・・」
敗れた怪人べるずは、駅から退却した。
その姿を見て隼鷹がポツリと一言。
「素直にさっき津田沼行きに乗っておけば西船橋で乗り換えられたのに・・・」
「いや、いいんじゃない?ほっとけば?w」
(ナレーション)
こうして今日も東京メトロの平和は保たれたのだ!
しかし、怪人べるずの野望は消えたわけではない!
ガンバレ!メトロレンジャー!